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2005/05/04

免許行政と自動車行政と道路行政

くるまこのみさんの笊法を読んで。

最初、くるまこのみさんが気にしているという事が理解できなかったのだが、結局誤解されていたようで、そもそも速度抑制装置は国土交通省によって「車両総重量8トン以上または積載量5トン以上の貨物車」と定められていて、例え中型自動車免許であったとしても車両がその基準に入ってしまったときは、速度抑制装置の装着義務からは免れない。

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自動車関係の造詣に深い人でも誤解してしまうのには理由がある。

日本国内で自動車を運行するに当たって、乗用車レベルならば、せいぜい免許と車両登録を気にしてれば問題ないのだが、こと大型貨物車となると道路の事を気にしなくてはならなくなる。で、免許と車両登録と道路だが、それぞれが勝手気ままに管理運営してる物だから、同じ単語が全然意味が違う事柄を表していたりして、生半可に聞きかじると混乱してしまう。

前述の、免許法改正にともない中型自動車の試験車両は、現在の大型自動車に使用されている物が移行し、大型自動車免許の試験には新たに11トンクラスの車両が使われることになっているのだが、大型自動車免許は免許の上では上限無しなので、もっと大きい車両を使っても良いのでは?と疑問に思われる方も居るかもしれない。しかし、免許はそれでも良いが11トンクラスの中でもちょっとでも大きめだったりすると、車両登録しただけでは運行してはいけないので、実際にはその辺がほぼ上限と考えて良い。

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道路には耐荷重や高さ制限という物が存在して、ある程度以上重かったり高かったり若しくは全長が長かったりするときには、国土交通省道路管理局(旧建設省)に対して「特殊車両通行許可証」というものを申請して取得しなければならないのである。

道路行政(国土交通省のうち旧建設省管轄)における特殊車両とは、免許行政(警察庁の管轄)の「小型特殊」や「大型特殊」、車両登録行政(これは国土交通省のうち旧運輸省)上の俗に「8ナンバー」と呼ばれる特殊車とは全く別の物。

だから、大型自動車(若しくは大型牽引)の免許があって、ナンバープレートが交付された貨物車があっても、大きすぎるクルマの場合、特殊車両通行許可証が無ければ道路を走ってはいけない。特殊車両通行許可証も、其れさえあればすべての道路がフリーに走行して良いと言う物ではなく、申請書に添付した経路表に記載された道路以外は走行していけない。特殊車両通行許可制度に関しては、国土交通省の方できちんと説明されたサイトがある。

福知山線のJR西の脱線事故の陰に隠れて、あまり大きいニュースとして扱われなかったが常磐線で大型トレーラーと特急が衝突して特急が脱線したという事故があったが、このときこの大型トレーラーの乗務員は大型貨物通行禁止の標識が掛かった踏切を強行したら動けなくなってしまったと供述している。警察における通行禁止の道路は「特殊車両通行許可証」の申請を出しても許可は下りないから、この乗務員は道路交通法違反の上に特殊車両通行許可ナシの無認可通行もやっていたことにより、道路法違反も存在するだろう。

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コメント

誤解を解いていただいた上に、詳細なフォローありがとうございました <(_ _)>

投稿: くるまこのみ | 2005/05/05 00:10

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